将来備えるべき資金、貯蓄保険を比較検討してみる
貯蓄保険
今年に入り、マイナス金利になって、銀行に預けて増やすという選択肢はほぼ難しい時代に入りました。100万円を預けていても利子はごくわずかです。下手をしたら、手数料を支払って文字通り元金が減ってマイナスになってしまう事もありえます。そんな現在の情勢の中、貯蓄保険という選択肢があります。保険に加入しながら資産形成もという一挙両得な方法です。今回は貯蓄保険を比較しつつ、将来備えるべき資金の目的に合う保険は何だろうかというのを、低解約返戻金型終身保険、個人年金保険、変額年金保険の3つに絞って比較検討しつつ探っていきます。
貯蓄保険を比較する、低解約返戻金型終身保険
貯蓄保険を比較検討するのに、保険として加入するなら、低解約返戻金型終身保険という方法があります。長期間(最短10年)にわたり、積み立てていく保険です。保険払込期間に解約をすると、全額返金できませんが、払込期間中に、万が一の時には死亡保険金として受け取れます。また、払込期間を終了後すぐに解約しないでいると、保険会社が運用して元手が増えるという仕組みです。一例ですが、60歳まで払い込み、約700万円積み立てたとします。10年間解約しないでおくと約850万円近くにまで増えます。解約をしなければ、1000万円の保障を確定しておきながら、いざお金が必要になる場合には年金として使う事も可能です。
貯蓄保険を比較する、個人年金保険
貯蓄保険を比較する2つ目は個人年金保険です。こちらは保険の機能というよりも老後の資金を形成するための保険です。個人年金で代表的なのが、10年確定年金です。こちらは保険の払込期間を終了後、10年間年金として受け取れます。この際、受け取りを60歳以上に設定して年金払込期間が10年以上だと個人年金保険料控除が受けられます。この個人年金は契約により、生きている間は年金がもらえる10年保障期間付終身年金保険というものもあります。こちらは確定年金よりも割高となりますが、長生きし続ける場合には安心できますね。
貯蓄保険を比較する、変額年金保険
貯蓄保険を比較する3つめは変額年金保険です。こちらは株式や債券などを運用し、その運用実績によって年金や解約返戻金が変わる個人年金保険です。投資によるリスクは契約者が負うことになります。メリットとしては運用実績により年金が増える可能性がありますし、インフレにも対応できます。デメリットとして運用実績によっては年金額が変動します。個人年金保険料控除ではなく、一般生命保険料控除となります。更にこちらの変額年金保険には外貨建てのものもあります。これら変額年金保険は投資に近いため、リスクを背負う事が重要になってきます。